Making of concert photo 20160306

劇団ぺったん Live at 阿波座BIG JACK #concertphotography #musicphotography

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劇団ぺったんワンマンライブ。2016年3月6日、阿波座BIG JACKにて。

カメラをEOS7DMarkIIに買い替えてから、ライブの撮影が随分楽になった、という印象があります。
楽になった、というのは少し語弊があるのですが、ひとつはEOS7DMarkIIの操作性能、オートフォーカス性能によって、もうひとつはカメラも含めたヴィジュアルカルチャーの変容によって、撮る側も撮られる側も負担が少なく、たくさんの成果物(写真)を利用できるようになったということです。

はじめにEOS7DMarkIIのことを書きます。
EOS7DMarkII発売当初、キヤノンが動体撮影のEOS7DMarkIIとして大々的にプロモーションを展開しただけのことはあって、動体に対するオートフォーカス性能は素晴らしく、そしてその性能を活かすための操作性能が抜群にいいカメラだと思います。

この日のカメラのセッティングを記します。後述しますが、より多くの成果物をバンドと共有できることが目的で、歩止まり(より多くのOKカットを出すこと)重視のセッティングになっています。

  • レンズはEF24-70mmF2.8L II USM
  • モードはマニュアル
  • 絞りF2.8、シャッタースピード1/250、ISO感度オート(範囲を100-6400に限定)
  • 評価測光モード
  • フォーカスポイントは、1点とラージゾーンに限定

レンズですが、明るい標準ズームというところがポイントでは無く、手振れ補正が搭載されていないことにご注目ください。常に1/250程度のシャッタースピードが切れるなら、手振れ補正が無くても大丈夫です。

モードの選択と露出のセッティングは、何を目的にするかで変わってくると思いますが、今回の目的は歩止まりを高くすることです。
ライブハウスの照明は目まぐるしく明るさが変化し、逆光や半逆光になる場面もたくさんあります。クリエイティブな撮影をしようと思えば、場面に応じて露出を調整すべきところでしょうが、バンドが見せる一瞬一瞬の表情を逃さないようにたくさんシャッターを切ることも必要です。また、手振れや被写体振れを極力出さないことも重要です。
そこでシャッタースピードは1/250に固定し、ISOオートによってカメラに露出補正を任せてしまっているのです。これは、カメラのAE(自動露出)性能への信頼の上に成り立っています。

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もうひとつのセッティングのポイントは、オートフォーカスの操作性です。
EOS7DMarkIIとその後に発表されたフラッグシップ機EOS-1DXMarkIIは、スポーツ撮影への強みを全面に押し出しており、撮影対象に応じてオートフォーカスのセッティングをかなり追い込めるようになっています。ライブハウスはそう広くなく、バンドが動く範囲が限定されているので、初期値のセッティングでも十分です。

EOS7DMarkIIがもしかしたらEOS-1DXMarkIIより優れているのでは無いかという点が2つあります。
ひとつは、センサーサイズが小さい代わりにオートフォーカスポイントがファインダーの広い範囲に分布していていることです。
もうひとつは、背面の測距エリア選択レバーで、1アクションでフォーカスエリアを切り替えられることです。
フォーカスエリアはスポット1点AF、1点AF、領域拡大AF、領域拡大AF(任意選択範囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF、65点自動選択AFの7種類から選択することができ、1点AF以外は除外することができます。

今回の撮影では、1点AFとラージゾーンAFの2つに限定しました。
画面の中でメインの被写体と背景が明確に分かれている場面や、メインとなる被写体が画面の1番手前にある場合には、ラージゾーンAFで大まかにフォーカスエリアを指定して、カメラ背面右上のAF-OFボタン押下(以後、親指AF)でオートフォーカスし続けながらシャッターを切っていきます。露出とオートフォーカスはカメラを信頼して任しているので、私は構図とシャッターチャンスに集中します。

メインとなる被写体の前に、マイクスタンドやドラムセット、ギターのヘッドや他のメンバーがフレームインしてくる場面では、親指で測距エリア選択レバーを倒して、フォーカスポイントを1点AFに切り替えます。このときも、フレームの中でメインの被写体を置きたいところにフォーカスポイントを合わせたら、あとは親指AFしながらシャッターを切ります。
状況に応じてセンターでピントを合わせてAFロックをしてから構図を調整する方法も使います。フォーカスポイントを画面の端の方に移動させているときも、カメラ背面のマルチコントローラーを押下すれば1クリックでフォーカスポイントが画面中央に移動します。

これらの操作は全て右手の親指で行うことができます。右手の人差し指は、シャッターボタンに添えるだけで、シャッターを切ることに集中させます。左手はレンズとカメラ全体の重量を支えながら、フレーミングに集中することができます。

右目でファインダーを覗きながら、左目でステージの他の場所で何が起こっているか観察します。
自分とマシンが連携して写真を生み出す、これこそがデジタル一眼レフでの撮影の醍醐味ではないでしょうか。

brog20160310-1

15年ぐらい前、私が学生の時分には、フィルム一眼レフで撮っていたので、連続で切れるシャッター数は最大36枚に制限されていましたし、暗い場所でフィルムの種類も限られていました。
バンドの方でも、今のように自分たちでどんどんビジュアルを発信していける環境が無かったので、写真を撮って喜んでもらえることはあっても、それをなかなか活用できませんでした。

今は30分の出演時間で700枚でも800枚でも撮ることができます。ピンボケ、被写体ブレ、手ぶれ、アウトフレームや半目になっている写真などを除外して、同じようなフレーミングの写真を除外しても、数百枚の写真をバンドに提供することができます。
私はいつも、Lightroomから長辺1,280pxのJpeg画像を書き出して、バンドメンバーとのLINEグループのアルバムに一気にアップロードします。そうすれば、メンバーそれぞれが気に入った写真をすぐにソーシャルメディアで共有できます。
バンドにとっても、カメラマンに取っても、アウトプットする機会がとても広くなりました。

ビジュアルによるコミュニケーションは、現代の象徴的なカルチャーだと思います。写真は、演者、観客、撮影者、写真の鑑賞者の時間と空間を一気に連結することができます。
コミュニケーションを加速する要素として、私の写真が役に立てば嬉しく思います。

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私の他の作品については、オンラインポートフォリオ http://www.masafumi.portfoliobox.net/ をご覧下さい。
撮影のご用命は、noizma@gmail.comまでお願いします。

(今回使った道具)
Canon EOS 7D Mark II

Canon EF24-70mm F2.8L II USM

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