「伊藤若冲の名宝展」に行ってきました

足利将軍所縁の禅寺、臨済宗相国寺派大本山であり、京都五山第2位に列せられる相国寺境内に位置する承天閣美術館にて開催中の「伊藤若冲の名宝展」に行ってまいりました。
伊藤若冲は相国寺の梅荘顕常(大典禅師)に師事して禅に傾倒し、また支援を受けて様々な名品を相国寺の他、鹿苑寺(金閣寺)等に残しました。
本展はそれらの作品を中心に構成された展覧会です。
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伊藤若冲は江戸時代の絵師で、色鮮やかな花鳥画やモザイク画のような鳥獣画が有名ですが、水墨画においても独自の作風を確立した名品が多くあり、今回展覧会でも多く取り上げられています。
普通、水墨画は墨の柔らかいグラデーションを駆使し、幽玄的で叙情的な表現をされますが、若冲の水墨画は濃墨、中墨、淡墨の3色で大胆に構成され、濃〜淡へと混じり合う階調が見られないことが特徴的です。
筆のタッチはスピード感があり、たっぷりと墨を含んだふくよかな線、かすれた線、筆跡による質感表現などはデザイン的で洗練されています。
描かれている人や動物たちはどれもみな非常にひょうきんで人懐っこい表情、動作をしており、これも若冲の水墨画の特徴と言えるでしょう。
特に気に入ったのは「郡鶏蔬菜図押絵貼屏風」で、六曲一双の屏風に鶏と野菜が描かれています。
若冲の生家は青物問屋で、庭に何十匹もの鶏を飼い写実の練習をしたと言います。鶏たちは今にも動き出しそうな生き生きとした表情で描かれ、若冲が鶏をつぶさに観察し、また愛情を持って描いたのであろうことが伝わってきました。

常設展示としては鹿苑寺(金閣寺)の大書院から写された50面に渡る障壁画(襖絵)や、色彩鮮やかな釈迦三尊増などが有名です。

相国寺には京都から地下鉄烏丸線今出川駅で下車、徒歩5分程度の距離です。敷地を同志社大学と隣り合わせています。
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承天閣美術館は相国寺境内にあります。境内は美しく整備されています。
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館内には履き物を脱いで上がることになりますので、お出かけの際はご留意下さい。
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すぐ南側には京都御所があります。建物内の観覧は事前申込みをするか特別観覧時でないとできませんが、広々とした園内をぶらっと散歩するだけでも楽しいですよ。
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伊藤若冲の名宝展 – 相国寺 金閣寺 銀閣寺所蔵
http://www.shokoku-ji.jp/j_now.html
相国寺承天閣美術館
〒602-0898京都市上京区今出川通烏丸東入
2014年6月15日(日)〜9月23日(火)
10:00〜17:00(入館は16:30まで)

Masafumi Nakanishi

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